助産師に聞いた「おっぱいがカチカチ」のときの対処法
母乳育児にまつわるトラブルのうち、多くのママが経験するであろう、「おっぱいが、カチカチで痛い!」という、いわゆる「おっぱいの張り」を皆さんはどうやって解消していますか?
私は、産後すぐ、産院の授乳ルームで授乳の練習を指導してくれた助産師さんに言われた
「あまり搾乳しすぎると、おっぱいがお乳をどんどん生産しちゃって、余計痛くなるから、ほどほどにね。
あと、痛いからと言って冷やしすぎると、おっぱいが止まっちゃうから、それも注意してね」
という言葉がずっと頭にあったので、授乳間隔が開いてカチカチになっても「少しだけ手で絞り、少しだけ冷やす。あとは、我慢」ということを繰り返してきました。
冷凍母乳を作りたくても、「あんまり絞っちゃだめなんだよなぁ〜」と、多くても100mlずつの搾乳としていました。
突然の断乳でおっぱいがカチカチに!
むすめが1歳10カ月のとき、私が授乳NGの薬を中長期的に飲む必要が生じたため、突然、断乳を決行しました。
1歳になった頃から、よっぽど具合の悪い日以外は日中に授乳を求めることはなく、入眠時と夜泣き時の添い乳のみとなっていましたが、それでも私の身体はせっせと大量の母乳を作り続けていたようで、
断乳2日目に、おっぱいはカッチカチ!
3日目には、そっと触れるだけで痛い!
という状態に。
それでもやっぱり、「あんまり絞るともっと痛くなるんだよな」と、1回量は少なめで、1日何度もこまめに手絞りを繰り返し、痛くて熱いおっぱいに保冷剤を当てて冷やしてしのいでいました。
・が!
じつは、これとはまったく異なる対処法があったようなのです。
以下は、私が自宅そばの助産院に断乳後の母乳ケアに行き、そこで教えてもらったことです。助産師や医師によって指導法は異なると思いますので、1つの意見として、ご参考になさってください。
おっぱいカチカチのときの搾乳量
母乳ケアを担当してくれた助産師さん曰く、
おっぱいが張ってしまったら、”あー、張りが摂れてラクになった!”って思うくらいまで、しっかり絞ってOK!
とのことなのです!
これは、卒乳する時も、子どもの入院や母の病気(投薬)で一時的に授乳をストップするときなどの一時的な断乳後に授乳を継続したいときもおなじだとか。
ちびちびと絞っていたら、”このおっぱいはこのくらいの母乳量でいいんだな”って身体が判断して、いざ授乳再開となったときに、おっぱいの出が悪くなっちゃうの。
2時間おきとか4~5時間おきとか、普通に授乳しているときと同じくらいの間隔で、スッキリするまでしっかり絞れば、身体は授乳モードのままでいてくれるのよ
えぇ~!?
これまで、私がやってきたこととは、まったく、逆のアドバイスです。
幸い、私の場合は乳腺炎などの大きなトラブルにはならなかったのですが、「それは、本当にラッキーだったわね」と言われてしまいました。
助産師さんのアドバイスまとめ
- おっぱいが張ったら「スッキリ」感が出るまでしっかり絞ってOK(絞りすぎはNG、授乳直後の「スッキリ」感くらいまで)
- 絞る間隔は、通常時の授乳間隔と同じくらいにする
- 絞った後に冷やす場合は、濡れタオルを当てるくらいにしておく(保冷剤などで冷やすと乳腺が固くなり、詰まりやすくなってしまう)
- おっぱいが張りやすくなっているときに肩や腕、背中が凝っていると、乳腺のつまりにつながることになるので、ストレッチをしたり、軽くマッサージをしてもらうといい
前述もしましたが、これは、私が相談した助産師さんの言葉です。
対処法の1つとして、ご自分の身体や、かかりつけの産婦人科や助産院と相談しながらお試しくださいね(すでに母乳ケアの相談をされている方は、そちらの指導と異なるかもしれません)。
さいごに
母乳ケアをすませ、だいぶ産前のショボーンなサイズに戻った私の胸。
約3週間後の最後の母乳ケアで、「授乳生活」からの完全な卒業です。
さみしさは、もちろんありますが、母と子の愛しい時間を作ってくれたこの身体に、感謝したいと思います。
本記事は、
【ママたちが作る、ママのための子育てウェブマガジン
『Cheers! mama[チアーズママ・チチアママ]』】
に掲載の記事を再編集してご紹介しております。